真理先生 (新潮文庫)のレビュー
初めての読後感
武者小路実篤?とっつきにくそうだなあ。でも諸般の事情により、「真理先生」を読まなければならなくなりました。
さて物語は淡々と進みます。作中人物、この人たちは、どうやって食べているんだろうと世俗的なことを考えつつ、最後まで読み終わったのですが、そこでこんなにさわやかな読後感に包まれるなんて意外でした。こんな読後感、長い読書人生の中でもなかったことでした。
何がさわやかなんだろう。登場人物がありえないほど善人だらけということももちろんあります。彼ら彼女らには、人間なら誰もが持ちうるドロドロした欲望…独占欲、名誉欲、金銭欲、そういうものが全然見えない。それなのに決して偽善っぽくないところがさわやかなのです。そして穏やかだけどきちんと生きている実感が伝わってくるのです。
だから感じるんですね。このほのぼの感。
さて物語は淡々と進みます。作中人物、この人たちは、どうやって食べているんだろうと世俗的なことを考えつつ、最後まで読み終わったのですが、そこでこんなにさわやかな読後感に包まれるなんて意外でした。こんな読後感、長い読書人生の中でもなかったことでした。
何がさわやかなんだろう。登場人物がありえないほど善人だらけということももちろんあります。彼ら彼女らには、人間なら誰もが持ちうるドロドロした欲望…独占欲、名誉欲、金銭欲、そういうものが全然見えない。それなのに決して偽善っぽくないところがさわやかなのです。そして穏やかだけどきちんと生きている実感が伝わってくるのです。
だから感じるんですね。このほのぼの感。
静かな感動と清々しさ
読んでいて、静かな感動と清々しさを感じます。
登場人物が、皆個性豊かで良い人ばかりで、
優しさや謙虚さ、感謝、反省といった大切な気持ちを
しっかりと抱きしめて生きています。
たくさんの感動が散りばめられていますが、
その中でも特に心に残ったのは、
「人間は誰も死ぬものなり
最後に苦しんで死ぬものなり
人間はすべて憐れなものなり
されば我は人間を無限に愛するなり
そして少しでも幸福にして上げたいと思うなり。
ただ思うなり。 」
という真理先生の言葉。
これはまさしく真理先生を通して表現した著者の”思い”です。
登場人物が、皆個性豊かで良い人ばかりで、
優しさや謙虚さ、感謝、反省といった大切な気持ちを
しっかりと抱きしめて生きています。
たくさんの感動が散りばめられていますが、
その中でも特に心に残ったのは、
「人間は誰も死ぬものなり
最後に苦しんで死ぬものなり
人間はすべて憐れなものなり
されば我は人間を無限に愛するなり
そして少しでも幸福にして上げたいと思うなり。
ただ思うなり。 」
という真理先生の言葉。
これはまさしく真理先生を通して表現した著者の”思い”です。
一番好きな小説
「まりせんせい」ではなく「しんりせんせい」と読みます。しかも男の先生です。
『友情』を読んで武者小路実篤ワールドにはまった私は本屋さんでふと手にしたこの小説を何の気なしに買ってみたのですが、『友情』以上に厚い『人情』の物語です。
今出ている小説って人間の悪い部分、特に自分の中の暗闇みたいなのを扱ったものが多いような気がします。感情移入はできますが、読んだあと暗くなります。でもこの小説の中では、金はないのに人徳がある真理先生を中心に、物語には「いいひと」しか出てこないんです。多分そんな小説他にないんじゃないかってくらい。私はこの小説を読んだ後、すごく「日本人」を感じました。そう、そのほがらかさ、人を信じる心、自然を愛する心・・・。なんというか今の世の中から消えつつあるけど確かに残っている日本人のやさしさというものをすごく感じたんです。読んだあと、あまりのうれしさに、空を見上げて「日本人でよかった」としみじみ思いました。
小説としては一番とはいえないかもしれませんが、でも私が「好き」な小説の中では一番です。
『友情』を読んで武者小路実篤ワールドにはまった私は本屋さんでふと手にしたこの小説を何の気なしに買ってみたのですが、『友情』以上に厚い『人情』の物語です。
今出ている小説って人間の悪い部分、特に自分の中の暗闇みたいなのを扱ったものが多いような気がします。感情移入はできますが、読んだあと暗くなります。でもこの小説の中では、金はないのに人徳がある真理先生を中心に、物語には「いいひと」しか出てこないんです。多分そんな小説他にないんじゃないかってくらい。私はこの小説を読んだ後、すごく「日本人」を感じました。そう、そのほがらかさ、人を信じる心、自然を愛する心・・・。なんというか今の世の中から消えつつあるけど確かに残っている日本人のやさしさというものをすごく感じたんです。読んだあと、あまりのうれしさに、空を見上げて「日本人でよかった」としみじみ思いました。
小説としては一番とはいえないかもしれませんが、でも私が「好き」な小説の中では一番です。
人生の指針
この話に登場する人は善人ばかりです。
皆、理想を抱いており、それに向かって努力することを惜しまない人です。
彼らのように生きることができれば、どんなに幸せだろうかと思いました。
自分の価値を自分で見出そうとする姿勢、決して自己満足に終わらない向上心は見習うべきものがあると思いました。
善人ばかりが登場するからと言って、嫌味なところがあるわけでもありません。
理想を描きすぎてわざとらしいとも思いませんでした。
読んでいて、気持ちが良い作品です。ぜひ読んでみて下さい。
皆、理想を抱いており、それに向かって努力することを惜しまない人です。
彼らのように生きることができれば、どんなに幸せだろうかと思いました。
自分の価値を自分で見出そうとする姿勢、決して自己満足に終わらない向上心は見習うべきものがあると思いました。
善人ばかりが登場するからと言って、嫌味なところがあるわけでもありません。
理想を描きすぎてわざとらしいとも思いませんでした。
読んでいて、気持ちが良い作品です。ぜひ読んでみて下さい。

馬鹿一と呼ばれる奇人?天才?が出てきますが、彼が本当に良い生き方をしています。
彼と彼をからかう人々とのやりとりなどは特に面白かった。
他にも良いところを挙げればきりがない。
何度でも読み返したくなる本。