武者小路実篤詩集 (新潮文庫)のレビュー
泣けてしまいました
何気に手にとった本なのですがひとつひとつの詩に
こめられたメッセージがこころに深く深く浸透して
くるような作品です。他の詩集と異なり人間の内面
をそのまま告白しているようで、「人間失格」の自
虐的告白になんとなく似ているようなところもあります。
こめられたメッセージがこころに深く深く浸透して
くるような作品です。他の詩集と異なり人間の内面
をそのまま告白しているようで、「人間失格」の自
虐的告白になんとなく似ているようなところもあります。
それだけにとどまらず
馬鹿と思われないように謙遜する
ふりをしながら心から他人を冷笑している者よ
はやくみずからを冷笑せよ・・・
のような叱咤激励ともとれる作品も多く書かれています。
実篤が普段自分達が人に聞いたり話したりしないような内面を
ことごとく代弁してくれるようでした。偉人と語りあっている
ような気さえします。読みやすい本なのでちょっとした時間
にでも万人に読んでもらいたい作品です。先人の人徳に触れられる
ようなすばらしい詩集ですよ!

とにかく、ひたすらに明るい。愛と希望と人間への賞讃に満ちている。
随想や日記やアフォリズムを「行わけ詩」っぽく書いてみました、という体の詩が多く、
「詩らしい詩」を好む読者には少々物足りないだろうが、こういう詩集もアリだろうとは思える。
ただ作者が50歳の誕生日以降に書いたエセ文語調の詩に関しては、一寸イマイチだった。
それにしても明るい。
影の部分が殆ど見えないのが一寸不気味にすら感じられた。
どうやったらこんなに明るくなれるのだろう。